時々、患者さんから「若い時よりも身長が○○㎝も縮んだのよ」って話を耳にします。
なかには若い時から変わらないって人もいますが、基本的には年齢とともに縮んでしまうそうです。
ある病院の医師が執筆した健康コラムによると、40歳以降平均すると、10年で1㎝加齢により身長が縮むそうです。
原因は大きく分けて3つあるそうで、
(1)加齢そのものによる水分の減少(椎間板の水分量の減少)
(2)骨粗しょう症による背骨の圧迫骨折や背骨の変形(錐体の厚みが薄くなって等)
(3)生活習慣による不良姿勢(猫背、O脚)
身長が縮むことを予防する為には
(1)良い姿勢で過ごす
骨盤とお腹を意識して背筋を伸ばす。
座っている姿勢では、骨盤を立てて、お腹を凹ませることで、背筋が伸びた姿勢になります。
顎を引いて、首を伸ばしましょう。
(2)猫背を矯正する
猫背の人は、次の方法で矯正してみましょう。
・胸を開く
肩の高さまで腕を上げて、肘を直角に曲げます。
手のひらは、外側に向けたまま肘を外側にスライドさせて、胸を開いていきます。20秒かけて行い、それを3~5セット行います。
・肩甲骨を動かす
ズボンのポケットに両手を入れるようにお尻に手をおきます。両方の肘を寄せるように動かします。肩を動かさないように、腰が反らないように行いましょう。20秒かけて行い、3~5セット行います。
・ストレッチポールを使用する
円柱状のストレッチポールに寝て、手足を動かすことで、体の重みを使ってストレッチすることができます。
(3)筋肉を鍛える
ウオーキングや体操など、足を中心に筋肉を使って筋力を毎日少しずつ鍛えましょう。
また、腹筋を鍛えることが骨盤のゆがみの矯正にもなります。
電車の中でもお腹で息を吸い、長く吐く、を5分ほど行って下さい。
(4)栄養のバランスに気をつける
食事をバランスよく摂り、カルシウムの吸収に必要なビタミンD、マグネシウム、リン、タンパク質なども意識して摂取する必要があります。
以上の事に気を付ける事で、身長が縮むのを予防出来るそうです。
若狭でした